舞踊新聞・オンステージや音楽舞踊新聞に舞踊評論家の下記評論記事が掲載されました             
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第3回公演

    共に大きな成果をみせた  森田有理  / 大園 エリカ  
                
 音楽舞踊新聞 11月1日号    (大園 エリカに関する記事のみ掲載)

   ☆大園バレェスタジオ『コッペリア』     
(8月5日、習志野文化ホール)

ルーマニア出身のヴァレンティン・バルテス演出・振付『コッペリア』は、スワニルダ、大園エリカ、フランツ、ヴアレンティン・バルテス、コッペリウス、エミリアン・バルテスで実父のエミリアンが演じるコッペリウスに人間的な味わいを加味したところに大きな特徴があつた。それは人形を扱うところにみられるが最後に一時は怒りを示した2人にもなじむという表現によく現れた。キャラクターとして力のある人である。バルテスの振付はルーマニアの人達を加えた民族的な踊りに力をみせるが、持ち味そのままを舞台で展開したかにみせる芸達者なフランツと大園のスワニルダは好対象を見せた。

エリカは表現カの上でも踊りの上でも年期を加えて来ていることを感じさせた
 =写真上左=
                            
(写真はトップぺージと同じものが掲載されましたので省略)

なお第-部はバレエコンサートで、大園門下の活躍がみられた。

『バフチサライの泉』全幕上演に続いての『コッペリア』で大園エリカの健在を示したのが今回の大きな収穫だった。

                                     
                               
 桜 井  勤
  円熟味増した大園エリカ   大園バレェスタジオ 『コツペリア』 
                                             オンステージ新聞 
9/7号
 
大園バレェスタジオの『コッペリア』全幕は、ヴァレンティン・バルテスの新しいバージョンだった。配役は、スワニルダ=大園エリカ、フランツ=ヴァレンティン・バルテス、コッペリウス=エミリアン・バルテス(ヴァレンティンの実父)など。

 バルテス演出の最も大事なポイントは、頭をたれて許しを乞うスワニルダとフランツの姿を見て、コッペリウスの人間嫌いが治ってしまうところにある。いたずり好きだけれども、あけっぴろげで人間的なフランツのキャラクターは、そのままバルテス自身のものだったのではあるまいか。バルテスはいろいろと新機軸を試みている。なかでもおもしろいのは、忍び込んだフランツを上から大きな網を落として捉えるところだ。ご丁寧にそのスイッチまでセットで作り、それをコッペリウスが操作する。  

 また第一幕では、フランツがコッペリアを人形とも知らずに声をかけるところで、人形の塵を払っていたコッペリウスがうっかりハンカチを落とす。それをフランツがコツペリアが投げたものと勘違いして喜ぶ。こうしてフランツの浮気な性格を印象付けるところなどは、なかなか芸が細かい。

 彼はルーマニアの出身なので、民族舞踊シーンには特に力を入れており、ゲストの男性陣たちのために大きな見せ場を作ったが、それがいささかやり過ぎとなり、全体のバランスに影響が出るところであった。

 しかし
大園エリカのスワニルダが、バレエ的な動きの場面をしっかりとかためて、その心配を未然に取り除いていたのはさすがと言うべきだろう。

 彼女はいまだにブロポーシヨンをみごとに保持し、動きの点でも衰えを見せていない。キャリアを積み円熟味を増している分、スワニルダのような人間的な役柄がよく似合うようになった

     
             (8月5日、 習志野文化ホール)     
山 野 博 大
作 曲:ドリーブ 振 付:ヴァレンテイン バルテス 振付補佐:大園 エリカ